スタッフ紹介

「花の家」のケアは必ず通じる ケアワーカー 吉村美代子

温かな手・温かな目・おいしいご飯・ちゃんとしたケア。それが「花の家」のめざすケアです。どのような疾病を持っておられても、最期まで人間としての尊厳が守られ、家庭的な雰囲気の中で苦痛を感じず、その人らしい生活をして頂きたいと、どのご利用者も、1日のほとんどをリビングで過ごして頂いています。歌声や体操の声、何気ない皆さんの会話、時には口論される声。スタッフの大きな声。「~さんが立たれたよ」と教えて下さる声にあわてるスタッフの姿。すべての方の存在をお互い意識しながら支え合っている光景が日々繰り返されています。訴える事の出来ないリクライニング上のご利用者も、目を見開いたり、笑顔を見せて下さったりと、そんな周りの声に色々な表現をして下さる光景もあります。

「花の家」では四季をとても大切にしています。食卓に並ぶ旬の食材は勿論ですが、玄関や屋上、裏庭などの花々にご利用者の方はもとよりスタッフも癒しや感動をあたえてもらっています。「わあぁ~また!」という嬉しい悲鳴が聞えてくる位、春にはつくし、夏にはサツマイモのツル皮むき、秋にはつるし柿の皮むき、切干大根の大根切り、日々の生姜湯の生姜切り、その時々で昔を思い出されるような、季節を感じられる作業レクもお願いしています。お正月のおせち料理から始まり、節分の豆まき、お雛祭り、お彼岸など、年中行事もご利用者さんにお手伝いして頂きながら楽しんで頂いています。

でも平穏な日ばかりではありません。日々の中でイライラされる自分の気持ちをどうぶつけていいかわからず、同じテーブルの方やスタッフに厳しい言葉をぶつけられる事、手を出される事、なんとか外に出ようとウロウロ歩き回られる事、不満の声を言い続けられる事、その時々で色々な表現をされます。入居され、スタッフとの信頼関係が築けない時に多く見られますが、重症者の方に気を取られていたり、リビングでリスクの高い人にばかりスタッフの意識が行っていると、見透かされているように、色々な行動をされ訴えられる方もおられます。そのたびに、すべての人に目と耳を傾け、五感で向き合う事の大切さを感じさせられ、こまやかなコミニュケーションや非言語コミュニケーションの必要性の指導を受けます。「思いは必ず通じる」と言う代表の教えから、し過ぎないケアと心から寄り添うケアを求められています。

ターミナルケアに入られた方のケアは経験を重ねても、24時間ナースの指示を受けていても、緊張感と恐怖が伴います。延命治療をせず穏やかな最期を迎えて欲しいと「花の家」のケアを望まれたご家族の方と一緒に、苦痛や寂しさを感じられない様スタッフ全員こまめに訪室します。穏やかな最期のお顔を見せて頂いた時ホッとすると共に、十分できなかったケアを反省する繰り返しです。
「私たちの願うリハビリ」「花咲くリハビリ体操」の詩の中に、ご利用者の方に日々過ごして頂きたい指針が唄われています。多くのマニュアルがあり、厳しい研修を受け続けてもなかなかプロの資質が身に付かず、何かあるたびごとに指導を受け、あたふたするのが日常ですが、基本を守ること、そして「花の家」のめざすケアに向けて、これからもご利用者の方から多くの刺激を受けながら、一緒に楽しみながらケアさせて頂ける様努めていきます。